「あなた」という商品を高く売る方法
書評
著者は、マーケティング戦略アドバイザーの永井孝尚さんです。
日本IBMで学んだマーケティングの手法を活かして、自分の価値を高める方法を教えてくれます。
自分の価値を高めるためには
・競争しない
・強みを育てる
・価値を高める
の3つが大切です。
具体的にどうすればいいのか、みていきましょう。
競争しなくていい理由
今までは大きな市場しかなかったので競争するのみでしたが、現在は市場のニーズが細分化したおかげで、競争せずニーズに特化する社会となりました。
ニーズの細分化について、本の中では掃除機が例に出ています。
昔のニーズ:ゴミをたくさん吸える吸引力が大きい掃除機
今のニーズ:留守中に掃除をしてくれるロボット型掃除機
コードレスで移動しやすいスティック型掃除機
ダニを除去する布団用掃除機
掃除機1つでも、消費者のニーズはかなり細分化していることがわかります。
競争しなくていいのは楽な気がしますが、ニーズの細分化により戦いを避けて儲ける戦略を立てなくてはならないので大変です。
戦いを避けて儲ける戦略=誰もやっていないことをやる
ネットビジネスの世界でいうと、例えば「会社以外で収入が欲しい人向け商材」はターゲットが定まっていないし誰にでも作れそうな商材ですよね。
でも、例えばオカメさんみたいに「HSPのワーママさん向け商材」はオカメさんにしか作れないオリジナルの商材で、ターゲットがかなり絞られています。
オカメさんはニーズの細分化に応えたうえで、誰もやっていないことをやっているわけです…すごい!
強みを育てる方法
競争しない戦略を立てた後は、自分の強みを育てます。
本には、
自分の強み=才能×技術×知識
と書かれています。
才能は潜在能力など先天的なもの、技術と知識は学習や経験で得られる後天的なものです。
強みを作るためには、仕事で試行錯誤して才能を活かす方法を見つけることが重要。
作っていった強みが本物かどうかは、以下の4つの質問すべてに「はい」と答えられるかどうかでわかります。
・あなたはその仕事が好きか?
・その強みを必要な人がいるか?
・その強みは誰も提供できないか?
・その強みは真似するのが難しいか?
(出典:「あなた」という商品を高く売る方法 キャリア戦略をマーケティングから考える/永井孝尚/NHK出版/2017年8月10日第1刷発行)
この質問に「はい」と答えられたら、後は行動あるのみです。
またまたオカメさんを例にさせてもらうと、
・あなたはその仕事が好きか?→気が合う人たちと関われるこの仕事が好き
・その強みを必要な人がいるか?→HSPのワーママさん
・その強みは誰も提供できないか?→HSPで物腰柔らかなオカメさんだからこそ
・その強みは真似するのが難しいか?→HSP×男性×ワーママさんの気持ちがわかる人はほかにいない
という感じで、オカメさんは強みを活かしまくった商材づくりをしていることがわかります。
価値を高めるには
強みを活かし、自分の価値を高めるためにはバリュープロポジションを作る必要があります。
バリュープロポジションは直訳すると提供価値といった意味で、ネットで検索すると「顧客にもたらされる価値」と出てきます。
自分の強み
ターゲット
ニーズ
自分の仕事
を意識し、シンプルでわかりやすい物語を作るとOKです。
ネットビジネスをするとき、上記の4つが明確な人はビジネスがうまくいく気がします。
私がネットビジネスをしていたときは、バリュープロポジションが曖昧だったなあとこの本を読んで思いました。
ターゲットはHSPさん、自分の仕事はHSPさんの心に響く本の紹介、としていましたが自分の強みやニーズがぼやけていたんですよね。
あらためて当時のマーケティングがうまくいってなかったと思い知らされました笑
時には順調にいかず失敗することもありますが、失敗から学べればさらに自分の価値を高めていけます。
失敗を認めて受け入れた後に現在の強みを活かして、さらに強みを生み出していくことが大切です。
まとめ
自分の価値を高めるためには、戦いを避けて誰もやっていないことを見つけ、強みを育てていくことが大事だとわかりました。
まずは潜在能力や強みなど、自分について知ることから。
失敗から学んでいければ、自分の価値をどんどん高められるはずです。
私自身あらためて、自分の強みは何だろうって考えてみようと思います(^^)
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